このハンカチを作ろうと決めたきっかけは、糸屋さんではなく「見本帳」でした。
西陣の問屋を訪ねたとき、古い見本帳に「紅梅色」という色名を見つけました。薄いピンクでも、桜色でもない——春の夕空の、あのやわらかい色。一目で「これだ」と思いました。
リネン地の選定にも時間をかけました。洗うほどに味が出る素材を探して、10種類以上の生地を取り寄せて試しました。刺繍は一針ずつ手で入れています。機械でやれば早いけれど、手の速度にしか出せない「揺らぎ」があるんです。
小さな花が、白い布の上にそっと咲いています。毎日使うものだから、丁寧に。
西陣の問屋を訪ねたとき、古い見本帳に「紅梅色」という色名を見つけました。薄いピンクでも、桜色でもない——春の夕空の、あのやわらかい色。一目で「これだ」と思いました。
リネン地の選定にも時間をかけました。洗うほどに味が出る素材を探して、10種類以上の生地を取り寄せて試しました。刺繍は一針ずつ手で入れています。機械でやれば早いけれど、手の速度にしか出せない「揺らぎ」があるんです。
小さな花が、白い布の上にそっと咲いています。毎日使うものだから、丁寧に。
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